【メンタルサポート】メンタルトレーナー山本朝陽さん
スポーツビズと連携しているメンタルトレーナーの山本朝陽（やまもと・あさひ）さん。現在、トランスジェンダー3人組のグループ「ミュータントウェーブ」で活動をしながら、メンタルトレーナーとしても数多くのアスリートをサポートしている元女子サッカー選手。『メンタルトレーナーを目指したきっかけ』、『提供しているサービス内容』、『メンタルについての悩み』、『スポーツビズに所属しているからこそのメリット』などについて、お話を聞きました。
-メンタルトレーナーを目指したきっかけを教えてください。
山本さん：現役を引退したのは22歳ですが、怪我により中学3年から高校3年の間でサッカーができたのが、わずか半年間しかなかったんです。仲間を応援したいけど…サッカーで悩んでいる仲間たちもうらやましく、劣等感を抱くようになり、心が疲弊していると感じました。
そのようなことがあっため、高校生の時から『メンタル』について興味を持つようになりました。引退後には、在籍していた大学の女子チームのコーチを務めたのですが、その時に『何でこの選手は練習でできているのに、本番の試合だとできないんだろう？』と思ったんですよね。これは技術面ではなく、メンタル面に原因があるのではないか？と高校生の時に感じた感覚が戻ってきたんです。
そこからメンタルの勉強を本格的に始めました。大学のコーチを続けながら、メンタルの勉強をはじめ、それを選手たちにも提供していました。
-提供しているサービスについて教えてください。
山本さん：現在契約しているアスリートの方は、オンラインや対面などで月1回ぐらいのペースで、約1年間トレーニングを続けてもらっています。メンタルは習慣化することが必要なので、数回程度だとすぐに前の自分に戻ってしまうんですよね。それくらい『気持ち』というのは無意識な生き物です。
だからこそ、長期間のトレーニングにより『習慣』として、身に付けることが大切です。主にトレーニングは1回60分～90分程度となっていて、自分の無自覚な物事の捉え方や気持ちを言語化させていくという作業を行っています。
アスリートの方は自己実現をしていきたいという想いが強く、得たい結果や表彰台に立つといったイメージが鮮明にあるので、選手が進みたい方向にスムーズに行けるようになるまで、サポートしていきます。
-どのようなアスリートの方にメンタルトレーニングをしていますか。
山本さん：女子サッカー、バレーボール、フットサル、レスリング、水泳、ゴルフ、オリエンテーリングの選手などを指導していきました。今も継続してアスリートを見ています。
-メンタルについての悩みや相談はどのようなものが多いですか？
山本さん：『結果が出ない』、『本番に実力発揮ができない』、『マイナスの感情を感じた時に集中ができなくなる』という相談が多いですね。他人や環境に左右されるのではなく、揺らがない、囚われない自己管理能力を身に付けることが大切になってきます。
私のメンタルトレーニングでは、自身の『取り扱い説明書』を作っていくようなイメージです。アスリートの方は結果を求めるがゆえに、結果が出ないとやれてきたことさえも「０」にする傾向が強いです。結果にこだわりすぎるよりも、プロセスに集中することで良い結果が自然とついてくると考えています。
-最後に、スポーツビズに所属しているからこそのメリットを教えてください。
山本さん：メンタルトレーナーとして、ご自身の機嫌の価値を認識していただき、自らの選択で納得のできる意思決定を生み出していくための『心のサポート』に尽力しています。
とはいえ、人間同士。人としての相性もあると思うので、スポーツビズ所属のアスリートの方であれば、最初は無料でカウンセリングをさせていただきます。ヒアリングをしつつ、私がメンタルトレーニングで大事にしていることや想いなどもお話しさせて下さい。お互いが対等で、開示し合える良好な関係値を築くことができないと、私の出番は意味が無いものになります。
アスリートの方の競技人生の中に交わらせていただき、自分自身の内側に潜む答えを見つけていくためのサポートができたら幸いです。
【プロフィール】
山本朝陽（やまもと・あさひ）
なでしこリーグ現・｢日体大FIELDS横浜｣で、ゴールキーパーとしてプレー。22歳で引退後、性別適合手術を受け、現在は男性として活動。大学卒業後にはサッカー指導の道へ進み、そこでメンタル面の重要性を感じ「OKラインメンタルトレーニング」を学びメンタルトレーナーとして数々のアスリートを指導。そして、2021年8月からはYouTuberミュータントウェーブとしても活動し、活躍の場を広げている。
ミュータントウェーブ：https://mutantwave.love/
