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2021.03.11【神奈川大学スキー部 #2】競技力はもちろん、人間力を高めることが我々の役目 - それぞれの立場でもがき、試行錯誤した1年
16名の部員と対峙する指導者はコロナ禍で何を感じたのか。学生への指導やコミュニケーションの際に大切にしていること、部活としての指導方針について部長の石濱慎司さんにお話を伺った。
― 部活で指導するにあたり意識していることはありますか?
石濱慎司さん:学生のスカウティングの時からも伝えているが、「将来どのような人間になりたいか?」ということがとても大切だと思っている。競技力を上げていくことはもちろんだが、加えて人間力、人間性に重きを置くようにしている。そのサポートが出来るよう、時には厳しく指導していきたい。
― 理想のチームはどのようなチームですか。
石濱慎司さん:どういうチームをつくっていくかという点については、学生が自ら動ける力を持てるかどうかだと思う。自分が思っていること、伝えたいことを学生自身が感じ、学生同士で伝えあえることが大切だと思っている。現状、上級生は指導者の意図を汲み取り、下級生に対して伝えながら、積極的に引っ張っていってくれていると感じているし、非常に理想的な雰囲気だと思っている。
― コロナ禍でチーム作りの面で苦労したことを教えてください。
石濱慎司さん:毎年新しいチームになるということもあり、苦労することの方が多いかもしれない。コロナ禍でも大変なこと、難しいこともあり試行錯誤を続けている。今頑張ってくれている彼らが試行錯誤を繰り返しながらチームを築き上げてくれていることが頼もしい。ただ、伝統や長い歴史を作り上げてきた部ではないので、この姿勢を下級生に引き継いでいくことでより良いチームになっていくと思う。スタッフ陣としては彼らがどこに進んでいきたいか、どこに向かっていきたいかをサポートするのみ!
― コロナ禍で、大会の中止や活動制限などがあると思いますが部活動は今後どうあるべきだと思いますか。
石濱慎司さん:各種資料の学校への提出、連盟への提出などの手順を踏んでいたが、今後コロナも終息していけば普通に合宿など行動できるようになると思っている。特にスキーは体育館やグランドではできない競技特性もあり、地方での練習がメインにはなるが、首都圏から地方に人が移動することに対してナーバスになっている状況があることも事実。学生が練習の場所を求めて、地方に行くことが容易ではないということは、関係者との意見交換の中で感じている。地方へ首都圏の考えを押し付けるわけにはいかないのでその地方の環境に見合った行動をしていくことが求められているのではないだろうか。
授業については、引き続きオンラインは欠かせないものであり続けると思うし、様々な選択肢が増えるきっかけにもなるのではないかと思う。
― 神奈川大学スキー部のアピールポイントについて教えてください。
石濱慎司さん:OBのみなさんのサポートが非常に熱心なところがありがたいと思っている。
OB会をやると、OBと学生が混じりチーム戦を実施するなど楽しいOB会が開催される。自分が所属していた部活動では無かったことだし、今後もこういったつながりは大事にしていきたいと思っている。
― 石濱先生から学生のみなさんへ。
石濱慎司さん:4年生は最後の大会で悔いが残らないよう活躍してほしいと思う。悔いを残さないために、彼らの目標が達成されるようサポートしたい。主将の吉田くんが掲げた今年のチーム目標は「1部で戦えるようなチーム作り」。この目標に向かって、4年生の想いを下級生が引き継いでいけたら、すごく良いチームになると信じている。
【神奈川大学スキー部 #1】はコチラ>>
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<部活動紹介>
学校法人 神奈川大学 スキー部
神奈川大学スキー部は、総勢16名の部員で活動している創部から50年のチーム。ここ10年で4部、3部、2部、1部と確実にステップアップを遂げている。コミュニケーションを最重要視し、競技力の向上はもちろん、人間力の形成にも力を入れて活動している。