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2020.12.03

【秋田県立横手高等学校野球部 #1】「孤独な状況だったので、仲間の大切さを改めて感じた」 - コロナ禍で高校球児が感じた”勝ち”よりも”価値”のあるもの

新型コロナウイルス感染拡大により、例年とは違う部活動生活を余儀なくされた高校3年生。彼らは、自粛期間どんな思いで過ごしていたのか、そしていま何を思うのか。最後の夏をコロナ禍で迎えた高校3年生に今の思いと今後の目標を聞いた。

― 新型コロナウイルス感染拡大による自粛期間の練習や過ごし方、当時の想いを教えてください。

鈴木太陽さん:新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、3月中旬から5月までチームでまとまって練習をすることができなかった。家にいても出来る体幹のトレーニングや素振りなどは毎日欠かさず行っていた。近所に住むチームメイトとは、週に数回時間を合わせてキャッチボールなどを行っていた。期間中、チームメイトや監督さんとはLINEや電話などで頻繁にコミュニケーションを取りながら、みんなでモチベーションを高めることを意識していた。個人練習という孤独な状況だったので、仲間の大切さを改めて感じた期間でもあった。

― 例年とは違う最後の夏だったと思いますが、代替大会での思い出など聞かせてください。

鈴木太陽さん:先輩方の夏の甲子園予選と比較して、ブラスバンドによる応援がないことや保護者以外の入場が制限された形での開催となった。「勝つために野球を一生懸命する」ということに変わりはなかったが、練習試合と大差ない雰囲気に「これが本当に最後の大会なのか?」という戸惑いを感じた。結果的に負けてしまったが、3年間一緒に練習をしてきたチームメイトと最後に試合が出来て踏ん切りがついた。感染症対策など大変な状況の中で、大会を開催してくれた高校野球連盟の皆さんや先生方には感謝
している。

― 高校野球で学んだことと、今後の自分自身の目標を教えてください。

鈴木太陽さん:高校野球を通して、「自分で考えて動く」ということを学んだ。さらに自粛期間でその大切さを感じることが出来た。また、仲間と助け合うことの大切さを学んだので、チームメイトとの繋がりは大切にしていきたい。例年と異なる高校野球人生だったが、「3年間横手高校で高校野球をやった」という事実は変わらないので、まずは志望校に入れるように受験勉強を一生懸命がんばっていきたい。

― 後輩の皆さんへメッセージをお願いします。

鈴木太陽さん:ここから来年の夏の大会までは、本当に短いと思う。時間を無駄にすることなく、「自分が何をするべきか」しっかり考えて、課題を克服し成長してほしい。自分たちが果たせなかった、甲子園出場を目指して日々の練習を頑張ってほしい。

【秋田県立横手高等学校野球部 #2】はコチラ>>

<部活動紹介>
秋田県立横手高等学校野球部

秋田県横手市にある秋田県立横手高等学校は、1898年に秋田県第三尋常中学校として創立。1955年に現校名となる。現在は普通科と理数科が設置されており、今年度は文部科学省からスーパーサイエンスハイスクールの指定を受けた。野球部は文武両道を掲げ、1969年夏の甲子園に出場した古豪として知られている。近年も実力を付けてきており、2016年秋には秋田大会で優勝。昨秋も準優勝し東北大会へ駒を進めている。

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